施設の桜が見頃を迎えました。
美園黒川町ユニットのバルコニーから、ふらっと外に出て桜を観賞しました。
この日は風もあり少し肌寒かったので短時間でしたが、「きれいだね」と記念撮影。
桜が咲いている中庭は数か所あるので、施設の中から眺めている方もいました。
4月8日、金曜日。暮らしのひとコマです。
10時過ぎ。この日は月2回ある書道クラブの日でした。今日は少人数で行いましたが、皆さん熱心に取り組まれていました。
そして、お昼。毎週金曜は麺の選択メニューの日です。今回は ①きつねそば②鳥麺③鶏肉のゴマ醤油焼き・なすとつみれの煮物・ごはん の3種類から選んで頂きました。
お昼ごはんも終わった13時半頃。喫茶コーナーでは、入居者のコーヒー専門店の準備が始まりました。
本日のコーヒーはパプアニューギニアの豆を使用します。ご希望の方には、コーヒーと一緒にワッフルもしくはプリンもご用意しました。
開店すると、豆を挽きコーヒーの香ばしい香りが施設内に広がっていきます。
4月から入った、新人の管理栄養士と生活相談員もお手伝いしました。コーヒーやお菓子を出したり・・・
入居者とお話をしたり・・・
最初は緊張している様子でしたが、コーヒー店内の穏やかな雰囲気の中で、表情も和らぎ入居者とのお話を楽しんでいました。
4月1日、新人研修が始まりました。この春、高校や専門学校、大学を卒業したフレッシュなメンバーです。援助員4名・生活相談員1名・管理栄養士1名の計6名で、みなさん特別養護老人ホームの配属となります。
初日は、辞令交付や事務手続き、各部署や事業所へ挨拶に行きました。
2・3日目は、これからフルーツ・シャトーで働くうえで必要となる講義や演習を行い、盛りだくさんの研修となりました。
「これから業務につくのが楽しみです!」「不安もありますが頑張ります!」と、前向きで頼もしい新人職員たちです。
そして、4月1日は、フルーツ・シャトーよいち開園記念日でもあります。平成3年4月1日にスタートし、設立から30年経ちました。この日の夕食はお寿司でお祝いしました。
9月30日から行ってきました、余市紅志高校2年生との課題研究が3月で終了しました。テーマは「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える余市町の福祉のあり方」です。
高校では、課題研究の報告会を行いました。外部者は残念ながら見ることは出来ませんでしたが、生徒さん自身の言葉で今回の半年間をまとめていました。
そして、生徒さん達から「学校内だけでなく、ぜひ地域の皆さんへ発信したい!」との提案で、報告会のスライドと同時にチラシも作成することになり、チラシ作成のお手伝いをしました。このチラシは、白黒となり町内の回覧版に入れてもらえることになりました。
9月から振り返りますと、この半年間、サポーターとして参加したフルーツ・シャトー職員と余市紅志高2年生福祉班で、関連する方々の講話を聴き、取材を行い、一緒に、テーマについて考えてきました。
講話では「余市町に住み続けたい!」と、住み慣れた地域への思いを強く持っている方のお話を聞くことが出来ました。この町に住み、長年積み重ねた家族との思い出・歴史があり、愛着がありました。さらに、人とのつながりがこの町に住み続けたいと強く感じさせていると思いました。皆さんのお話を聴かせて頂き、人生の深さや尊さに触れることができました。
健康であることの大切さ、支えてくれる人や場の存在の大きさ、実際の支え手の気持ちや事情など、直面している方々の生の声を聞くことが出来ました。
そして、生徒さんと一緒に振り返りをしたり感想を言い合って共有し、『人との関わり』『健康』『介護サービス』『相談できる場所』が大切だということがわかりました。
実際、余市にもこの大切な4つについて、実践している活動や施設があり、理解を深めるため取材させて頂きました。
講話・取材から分かったことは、地域の方々がこれから高齢になっていく生活の中で、この大切な4つの活動や施設を「知っている」「知らない」は、非常に重要だということです。「知っている」と心がまえも変わってきます。地域の皆さんが少しでも「知っている」という情報を増やすことで、活用につながり「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える余市町」になっていけたら良いと思いました。
当法人には、【相談するところ】介護総合相談スペースあったか・余市町地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、【在宅生活を支える介護サービス】デイサービスセンター・ショートステイ・ヘルパーステーション・訪問看護・小規模多機能型居宅介護支援事業所ほっと・ハウスよいち、【暮らすところ】ふるーつの郷・ぬくもりの郷、【生活全般の介護を提供する施設】特養フルーツ・シャトーよいちがあります。
今回の活動を通して、改めて、より多くの人に『フルーツ・シャトーよいち』の存在を知って頂き、地域の方々がこの町にいつまでも住み続けられる安心できる存在でありたいと思いました。
さいごに、令和3年度余市紅志高校2年生の総合的な探求の時間「課題研究Ⅰ」福祉班の活動を理解し、温かく協力して頂きました地域の方々へ感謝申し上げます。講話や取材のときは、急なお願いにも関わらず「とても良い取り組みだね」と賛同頂き、応援してくれました。本当にありがとうございました。そして、余市紅志高2年生の福祉班の4名、とても熱心に講話を聴いたり取材に参加している姿に、介護の魅力を少しでも感じて頂けたのではと、思っています。
そして、令和4年度も余市紅志高校、さらに介護の専門学校とも連携し、介護の魅力を広める活動をすすめていきます。
この日は、職員のためのコーヒー専門店でした。
入居者向けのコーヒー専門店は、月に1回行っています。
本格的で香り豊かな美味しいコーヒーに「職員もゆっくり飲みたい!」との声が多数あったことから、職員向けも実施しています。手作りスイーツも大人気です!
施設には、変則勤務の職員が多いので、コーヒー専門店を開店した日は、休憩中や帰宅前にと、様々な時間帯に誰かが利用しています。バリスタ(コーヒーを淹れるプロ)の経験がある職員が実施し、職員の憩いや交流の『場』となり、施設に広がるコーヒーの香りや美味しいスイーツで、職員の癒しや楽しみにもなっています。
3月のスイーツは、バナナタルト。なんと予約は103個もありました!
とっても美味しかったです。
3月は卒業シーズンですね。
ある晴れた日、本館ホールのピアノで「蛍の光」を演奏している入居者がいらっしゃいました。
その時々の季節に合わせた曲、昔流行った懐かしい曲、母校の校歌などなど、いつもホールを通る利用者や職員を楽しませてくれています。
「ピアノでいたずらしていた」といつもユーモアたっぷりに応えてくれる、大林さんを今回ご紹介したいと思います。
大林敏男さん、余市町出身で現在91歳です。余市高校卒業後、小学校の教員として50年勤めました。子どもたちとの交流を大事にしてきたそうです。ピアノ・アコーディオン・ギターを楽しみ、趣味はカラオケ。ピアノは独学で、本人曰く「耳で聴いたまま弾くので楽譜は読めない」とのことですが、教員時代は卒業式など様々な場面で演奏したそうです。教員になってから始めたソフトボールでは、余市町の代表選手になったり、ねんりんピック(60歳以上を中心とするスポーツと文化の祭典)の全国大会に出場したりと大活躍でした。その後、体調を崩されたことをきっかけに、平成31年4月から当施設に入居しています。現在は、車いすで施設内を散歩したりピアノを弾いたりするのが日課です。
フルーツ・シャトーよいちについては「いろんな人と交流できて楽しいよ」「年寄りへの心遣いが大変よいと思います」とお話してくれました。
大林さん、これからもたくさんの曲を聴かせてください。