余市紅志高校との課題研究 ー 4日目突入!


10月21日。紅志高校との課題研究、4日目。外部講師第2弾です。

この日は、当法人の通所介護事業所を21年利用してくださっている、福谷様ご夫婦からお話しを頂きました。

生徒さんにとっては、高齢者福祉に従事する職員からの話だけではなく、まちにお住いの高齢者の方、介護されている家族の方からなどから広くお話しをきくこととなり、研究テーマを考える材料になります。

生徒さんからの希望に基づいて、どなたにお話しをお願いするかを検討し、ご了解を頂いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福谷さんは88歳。50歳代前半で目の病気と共存することになり、時間がたたないうちに全盲になりました。奥様と2人3脚で在宅生活を送られています。

盲目になってからデイサービスを知り、利用することになりました。最初は、とても行きたいとは思っていませんでした。2か月悩みました。なぜなら、視力に障がいがある利用者にどんな支援をしてくれるのかが全くわからないため、不安が強かったたためです。

食事、入浴、トイレ・・。それを考えると、行きたいとは到底思えませんでした。

しかし、勇気を出して行ってみると、職員が丁寧に何事についても説明してくれて、安心しました。それから利用を継続することなり、もう21年です。

現在、デイサービスは、よいち銀座はくちょうと、ぷらっとよいちを利用しています。特によいち銀座はくちょうでは、カラオケが楽しみ。声を出すということを意識しています。

歌は、23曲記憶しています。歌は3番までありますが、23曲すべて覚えています。

 

 

 

 

 

 

デイサービスは、社会との繋がりです。生活になくてはならないです。

奥様は、フルーツシャトーにボランティアにきてくれています。傾聴ボランティアで5年前から行き始めましたが、話を聞くというのは難しいということが改めて解り、今は入居者の方と生きた時代を思い出しながら昔の歌を歌うボランティアをしています。

また、「ふまねっと」という、足のリハビリ・交流活動でも施設を訪れています。

生徒さんからの質問で、余市は暮らしやすいと思われますか? とありました。

福谷さんからは、余市は道路がでこぼこで、歩きにくい場所が多いです。外出しにくさを感じます。特に視力に障がいがある人は、暮らしにくさを感じると思います。

健康に気を付けて生活することも元気に生きる秘訣ですが、普通の暮らしができるように、外の環境も高齢者や障がいを持つ方にも暮らしやすい環境になると、住み続けたいと思えるまちになるのでは? とまた一つ学びがありました。

まだまだ学びは続きます。

 

余市紅志高校との課題研究・・3日目です!


10月14日、余市紅志高等学校2年生との課題研究は3日目に入りました。

課題テーマは「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える福祉の在り方」

先週は、この学びの方向性について、生徒さんと意見を出し合い、町内にお住いのご高齢の方や、高齢者を支援する人などから話を聞かせてもらおう! ということになりました。

その後、早速お話しをして頂けそうな人にフルーツ・シャトー職員が交渉。結果、施設と学校との研究課題の取り組みに賛同してくださり、10月14日は講師第1弾として、外部講師の方に、生徒さんに向けてお話しをして頂きました。

今回は、年齢を重ねていく中で、主にどんなことを大事にして生活しているかのお話しを頂きました。

 

 

 

 

 

 

講師は、余市町食改善推進員会の会長、谷さんと、委員の梶川さんです。食生活改善推進委員のトレードマークとも言えるピンクのTシャツ。なにか行動力を感じる色です。
(全国の食生活改善推進委員会の集まりでは、ピンク一色になるとのことです)

食を通したボランティア活動を30年以上続けてこられ、今も「健康は食事から」というテーマを掲げた「食」にかかわるまちの活動にご尽力されています。

 

 

 

 

 

 

お話しを要約しますと

・今もボランティア活動をしていますが、委員会の高齢化もあり、会員も少なくなってきています。後継ぎがいない。それが悩みの一つです。

・年齢を重ねると出来ていたことが徐々にできなくなってきます。体の動きがかわってきて、スピードも遅くなります。だれかの手が必要な時もあります。

・3年前に大けがをした後から、近くの買い物も簡単には出来なくなりました。入院していた時期もありますが、「人との繋がり」を大事にして、病院の職員さんには積極的に話かけました。

・7か月入院しましたが、住み慣れた余市に、自宅になんとか戻りたい! という、強い意志を持っていました。

・交通の便は暮らしやすさを左右すると思います。高齢になっていくと、なおさらかもしれません。

・余市町は若い人にはいい「まち」かもしれない。高齢者にも優しい街であってもらいたい。住み続けたい、愛せるまちであってほしい。高齢者にもっと目を向けて欲しいという思いはある。

などのお話しがありました。

生徒さんからは、健康の秘訣はなんですか?

不便さはどのように生活に影響を与えますか? などの質問もありました。

生徒の皆さん、最初は緊張されていましたが、懸命にメモをとり、真摯な姿勢でお話しを聞いておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余市紅志高校との課題研究・・2日目。


9月30日から開始しました。余市紅志高校との課題研究。高校で生徒さん4名、先生、当施設職員との取り組みです。

2回目は10月7日(木)

研究を進めるにあたり、私たちは高齢者に関係すること、何を知っていて、しらないのか・・それをまず出し合いました。そして、学びを深めていくために誰になにを聞くとよいのか、高齢者の方に聞くといいの? サービス事業者から聞くといいの?。

こういうことから検討し始めました。生徒さんと一緒に検討です。今回は付箋用紙を使用して、生徒さん4名それぞれに考えを自由に出してもらいました。

余市町にはどんな高齢者が住んでいるとおもいますか?

 

 

 

 

 

 

 

いつまでも住み続けたいたいと思える福祉の在り方とは??

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢者支える人はどんな人?

 

 

 

 

 

 

 

ずっと自宅で住みつづけられると思う?

 

 

 

 

 

 

 

そしてテーマを検討するにあたり、だれになにを聞いていくべきなのか。検討しました。まず、町内に住んでいる高齢の方から、今の生活、不便なこと、生きがい、いろんなことを聞いてみよう。ということから開始することになりました。早速これから高齢者の方の方の調整に入ります。

留寿都高等学校で福祉の講話をさせていただきました!


10月1日、13時20分から15時10分の授業5~6時間目に北海道留寿都高等学校で福祉の講話をさせていただきました。

講師は留寿都高校卒業生の、黒田南援助係長と山崎岬副主任です。

 

 

 

 

 

 

対象は1年生・2年生・3年生、4年生農業福祉コースの生徒さん計39名です。

この仕事の尊さを伝え、将来の仕事として福祉を選択する生徒さんが1人でも多くでること・・そして当施設のこと、卒業生の活躍を母校の生徒さん、そして先生に知ってほしい・・・そんな思いでお話しをさせていただく機会を頂戴しております。

今回の講話のテーマは「「コロナ禍に負けない! ~心がふれあえる尊い高齢者福祉の仕事 ~フルーツ・シャトーよいちの取り組みから 」

コロナウイルスの感染予防から生活制限はありつつも、入居者や家族の気持ちを大切にしている取り組みを紹介いたしました。

 

 

 

 

 

 

最初は施設の紹介をしました。Microsoft Teams を使用して、リアルタイムでの施設案内をさせていただきました。留寿都に持参したiPadと、余市の施設のiPadとつないでのオンライン見学案内です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見学案内から開始し、当施設のコロナ対策・その中でも大事にしているケア・看取りなどの紹介を致しました。

 

当日の資料です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは2時間目です。

 

 

 

 

 

 

当初、面会制限の中、生活のご様子をご家族へ送りました。

 

 

 

 

 

 

ご家族からのお礼のお手紙をいただいたことも紹介しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当施設で看取り介護を経験された(ともに看取りをさせていただいた)ご家族に、インタビューをしました。

その映像を生徒さんに見ていただきました。

 

 

 

 

 

 

質問対応をしている山崎副主任

 

生徒さんからの質問です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒さんからの質問では、

「看取りの際に大事にしていることはなんですか?」

「面会が出来ない期間、ご家族から苦情などはありましたか?」

「面会できないときの入居者の気持ちは?」

 

それぞれ、黒田・山崎から回答させていただきました。

 

 

 

 

 

 

コロナでなにもしない、出来ないということではなく、対策をとりながら何ができるか。どんな状況でも出来ることを探っていく・・・人の思いを想像しながら関わる人の福祉・幸せを考えていける、尊く、必要な仕事ということを伝えた時間でした。