余市紅志高校2年生との課題研究ー6日目!


この日は、「在宅で高齢者を支えるご家族」の講話でした。

これまで、テーマ「いつまでも住み続けたいと思える余市町の福祉のあり方」を考えるにあたり、生徒さんたちから「高齢者」や「高齢者を支える福祉の人や家族」から直接お話を聞きたいとのことで、当施設に縁のある4組の方々の講話を4回にわたり行って頂きました。

1回目は、地域で活動している高齢の方(食改善推進員会)。2回目は、介護サービス(デイサービス)を利用している高齢の方と支える方(ご夫婦)。3回目は、介護サービス事業所の方(ケアマネジャーと訪問介護)。そして、講話の最後となる今回4回目は、高齢の方を支えるご家族(子の妻)。全ての回において、様々な立場の方から貴重なお話を伺うことが出来ました。

今回は、数年前に義母と同居を開始されたご家族の方(子の妻)からのお話でした。同居前は、1週間に1回の頻度で訪問して買い物など手伝ってこられ、同居開始されてからは、要介護1となりケアマネジャーに相談し様々な介護サービス(住宅改修、福祉用具、デイサービス、ショートステイ)を利用されてきました。ご家族として戸惑いや不安なこともありましたが、ご夫婦やご兄弟で協力し、ケアマネジャーや介護サービスの職員へ相談しながらやってこられたとのことです。日々の出来事やご家族の思いなど、生徒さんたちにわかりやすく語って頂きました。

 

生徒さんたちからの感想です。

・家族内のチームワークが大切だということを知ることが出来ました。

・介護サービス(デイサービスやショートステイ)を利用することで、本人や家族、お互いの気分転換につながることが分かりました。高齢者の言動から思いを読み取り、決して否定しないことが大切であることを学びました。

・一人の人を一人で支えるのではなく、いろんな人がサービスと連携して介護が成り立っているということが分かりました。

・緊急時に備えたり、サービスを活用したりと、色々な工夫をして高齢者もその家族もお互い頑張っていることを知ることが出来ました。介護サービスや相談する人が、どれくらい大切なのかも分かりました。

 

今までご協力頂きました4組の皆さんから本当に貴重なお話を伺うことが出来、充実した時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

余市紅志高校2年生との課題研究ー5日目!


今回は、高齢者を支援する人からのお話し。

当法人のヘルパーステーション(訪問介護事業所)の石谷県一管理者と、居宅介護支援事業所の井元弘美ケアマネ―ジャーからのお話しです。

石谷管理者から

・過去に病気になったことがあるが、その際に支援を受けた。自分も人のために仕事がしたいと介護業界に転職して今があります。

・訪問介護では買い物の代行、食事作り、入浴介助や受診送迎など、高齢になり、一部支援が必要になった方を支えていく、必要性の高い仕事。

・一人ひとり生活スタイルが異なる方の支援は、結構難しいですが(掃除の仕方、掃除用具やその管理方法、場所など。片付け方なども異なる。勿論、味の好みも・・)個々の希望に応じた支援はやりがいを感じる。

・訪問介護は特に、職員の高年齢化という問題があり、訪問介護の側面から町内の高齢者を支えていくことが難しくなってきている。などの内容でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2番目は、井元弘美ケアマネージャーから。

ケアマネージャーは、高齢者や御家族の意向をきいて、必要なサービスに繋げる役割。つなげる、ということは簡単にはいかず、高齢者の方や御家族から信頼されなければ本当の気持ちや希望を聞くことはできない面もある。

在宅生活されている高齢の方に、住みやすい住宅を改修の調整をすることも仕事ですが、高齢者の方や御家族が喜んでいただけることもありました。

この仕事もまた、高齢化がすすむ余市町には必要な仕事です、という自身の仕事とその体験談を紹介してもらいました。

その後は、質問検討のタイムです。先生が生徒さんから引き出しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問もいろいろ出ましたよ。現在の高齢人口に対してサービスは充足しているのですか? 関わりの上でなにを重要視していますか? などなど。

皆さん真剣に聞いていました・・・・課題研究はまだまだ続きます。

介護の魅力フェアinよいち


「介護の魅力フェアinよいち」を10月16日に開催しました。

フルーツ・シャトーよいちにて、地域の方や入居者家族、学生の方々を対象に講演会や福祉機器の体験や見学を通した体験型イベントです。平成27年より、毎年行っており、学生参加者には介護の魅力を広く知って頂き、将来の担い手になってほしいという目的で行っています。

講演会では、余市町出身で札幌市在住の福祉環境のコンサルタントを行う松浦秀則さんに「今日からできるバリアフリー ~人との関わりで人生は変わる~」と題し、車いすユーザーの視点からお話をして頂きました。松浦さんは、先天性の二分脊椎症により2歳の時から車いすを使っています。昨年、札幌でユニバーサルデザインアドバイザーとして、「株式会社Atem」を設立しました。

講師の松浦さん

講演では、幼少期の経験、車いすソフトボールで訪れたアメリカで感じた日本の福祉環境との違いなどを主に話されました。幼少期は、周りとの違いに悩まされた日々を送っていましたが、友達から「車いすだということを忘れていた」という言葉がとても嬉しかったという話では、会場で涙を流される方もいました。

また、松浦さんが重い荷物を持っていて運ぶのが大変なとき、知らない人から「大丈夫ですか?」と声をかけられても「大丈夫です」と返答したとのお話がありました。「何かお手伝いしましょうか?」という声のかけられ方だと頼みやすいという、実体験を踏まえたお話もしてくれました。

学生さんへお昼ごはんの準備

続いて、第二部の学生職業体験です。町内外の高校生や大学生、先生など25名の参加がありました。体験前に、施設での昼食メニュー「ソースかつ丼」と嚥下困難食を用意し試食して頂きました。

次に、介護実演です。職員が援助員役・入居者役に分かれて、『昼食を食べ終わった入居者への介護場面』を想定した実演を行いました。寒くなってきたので上着を提案したり、口腔ケアを促したりという場面では、「なぜこのような声かけをしたのか」「どのようなことを大切にしているのか」など、実況・解説も入れ、実演しました。学生さんたちは、とても熱心に見てくれました。

この後、学生さんたちは4つのグループに分かれて、介護機器の体験、施設見学、座談会、松浦さんによる「JINRIKI」の体験を行いました。(「JINRIKI®」は芝生や土の路面、砂利道や積雪時・砂浜など今までは極めて困難だった不整地での車いすのスムーズな移動を可能にする車いすの補助装置です。)

介護用リフトの体験

浮かせて引く「JINRIKI」を使うとデコボコな道でも簡単に移動ができます。

座談会

施設見学

この日は盛り沢山の一日でした。参加いただいた皆様、ありがとうございました。

札幌医療秘書福祉専門学校の1年生の皆様の見学ツアー!


11月11日、三幸学園の札幌医療秘書福祉専門学校、1年生20名の皆様の見学!

午前中は余市のまち案内(伊勢谷相談員・苗代澤援助員の添乗バスガイド)。

スーパー、ドラッグストアが立ち並ぶ通りをゆっくりと通過しながら、余市駅前を通過~飲み屋街を周り、カフェも案内しながら余市の海方面へ。

まちなみを堪能していただいた後は施設で昼食を試食提供です。

今日は、油淋鶏です。

 

 

 

 

 

 

見学案内前の説明です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4班に分かれて、ご案内です。従来型特養からユニット特養。隅々までのご案内です。

従来型特養のホールからの説明~ 藤澤主任相談員からの案内。

 

 

 

 

 

 

デイサービス利用者のリハビリのお部屋のご案内

 

 

 

 

 

 

居室のご案内。大原援助員が案内です。

 

 

 

 

 

 

おっと。カメラ目線でご案内。苗代澤援助員がご案内中。

 

 

 

 

 

 

見学がおわり、座談会の始まりです。4班で各班に職員が入っています。

札幌からなぜ余市にきたのかなどの自己紹介も絡めながら、生徒さんの質問に答えていきます。

 

 

 

 

 

 

職場選びはどういう部分を大事にしたいとおもいますか?などいろいろお話しができたようですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココアやコーヒー、チャイなども飲みながら座談会です。

 

 

 

 

 

 

ここからは、刻み食の試食です。

 

 

 

 

 

まちの見学、試食、施設内見学、座談会など盛沢山の見学ツアーでした。

生徒の皆さん、挨拶もしっかりされていて、とても明るい方ばかりでした。

よいちに、この施設に来ていただき、ありがとうございました!

今日は職員のためのコーヒー専門店☕


くりのタルト。

今日は職員限定の☕専門店の日。90個の予約。手作りです。

ものすごく作るのは大変だったと思いますが、美味しかったです。キッチンシャトー(調理室)もあること、タルトを作ってくれる職員がいること、嬉しいことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は17日、別の職員がティラミスをつくって入居者に提供してくれるとか。

また、これまた別の日に、カボチャのバスチーがでるかもとか。

喫茶の場所が、どんどん使われます。

 

 

心の会のサポートによる「歌」


定期的にボランティアにきてくださっている心の会、平野さん、福谷さんとメンバーの方々。10月25日に来てくださいました。入居者とともに歌う歌の場です。

コロナは落ち着いていますが、距離をとりながら。

声をだすことも健康の秘訣ですね。

 

 

 

 

 

 

余市紅志高校との課題研究 ー 4日目突入!


10月21日。紅志高校との課題研究、4日目。外部講師第2弾です。

この日は、当法人の通所介護事業所を21年利用してくださっている、福谷様ご夫婦からお話しを頂きました。

生徒さんにとっては、高齢者福祉に従事する職員からの話だけではなく、まちにお住いの高齢者の方、介護されている家族の方からなどから広くお話しをきくこととなり、研究テーマを考える材料になります。

生徒さんからの希望に基づいて、どなたにお話しをお願いするかを検討し、ご了解を頂いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福谷さんは88歳。50歳代前半で目の病気と共存することになり、時間がたたないうちに全盲になりました。奥様と2人3脚で在宅生活を送られています。

盲目になってからデイサービスを知り、利用することになりました。最初は、とても行きたいとは思っていませんでした。2か月悩みました。なぜなら、視力に障がいがある利用者にどんな支援をしてくれるのかが全くわからないため、不安が強かったたためです。

食事、入浴、トイレ・・。それを考えると、行きたいとは到底思えませんでした。

しかし、勇気を出して行ってみると、職員が丁寧に何事についても説明してくれて、安心しました。それから利用を継続することなり、もう21年です。

現在、デイサービスは、よいち銀座はくちょうと、ぷらっとよいちを利用しています。特によいち銀座はくちょうでは、カラオケが楽しみ。声を出すということを意識しています。

歌は、23曲記憶しています。歌は3番までありますが、23曲すべて覚えています。

 

 

 

 

 

 

デイサービスは、社会との繋がりです。生活になくてはならないです。

奥様は、フルーツシャトーにボランティアにきてくれています。傾聴ボランティアで5年前から行き始めましたが、話を聞くというのは難しいということが改めて解り、今は入居者の方と生きた時代を思い出しながら昔の歌を歌うボランティアをしています。

また、「ふまねっと」という、足のリハビリ・交流活動でも施設を訪れています。

生徒さんからの質問で、余市は暮らしやすいと思われますか? とありました。

福谷さんからは、余市は道路がでこぼこで、歩きにくい場所が多いです。外出しにくさを感じます。特に視力に障がいがある人は、暮らしにくさを感じると思います。

健康に気を付けて生活することも元気に生きる秘訣ですが、普通の暮らしができるように、外の環境も高齢者や障がいを持つ方にも暮らしやすい環境になると、住み続けたいと思えるまちになるのでは? とまた一つ学びがありました。

まだまだ学びは続きます。

 

余市紅志高校との課題研究・・3日目です!


10月14日、余市紅志高等学校2年生との課題研究は3日目に入りました。

課題テーマは「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える福祉の在り方」

先週は、この学びの方向性について、生徒さんと意見を出し合い、町内にお住いのご高齢の方や、高齢者を支援する人などから話を聞かせてもらおう! ということになりました。

その後、早速お話しをして頂けそうな人にフルーツ・シャトー職員が交渉。結果、施設と学校との研究課題の取り組みに賛同してくださり、10月14日は講師第1弾として、外部講師の方に、生徒さんに向けてお話しをして頂きました。

今回は、年齢を重ねていく中で、主にどんなことを大事にして生活しているかのお話しを頂きました。

 

 

 

 

 

 

講師は、余市町食改善推進員会の会長、谷さんと、委員の梶川さんです。食生活改善推進委員のトレードマークとも言えるピンクのTシャツ。なにか行動力を感じる色です。
(全国の食生活改善推進委員会の集まりでは、ピンク一色になるとのことです)

食を通したボランティア活動を30年以上続けてこられ、今も「健康は食事から」というテーマを掲げた「食」にかかわるまちの活動にご尽力されています。

 

 

 

 

 

 

お話しを要約しますと

・今もボランティア活動をしていますが、委員会の高齢化もあり、会員も少なくなってきています。後継ぎがいない。それが悩みの一つです。

・年齢を重ねると出来ていたことが徐々にできなくなってきます。体の動きがかわってきて、スピードも遅くなります。だれかの手が必要な時もあります。

・3年前に大けがをした後から、近くの買い物も簡単には出来なくなりました。入院していた時期もありますが、「人との繋がり」を大事にして、病院の職員さんには積極的に話かけました。

・7か月入院しましたが、住み慣れた余市に、自宅になんとか戻りたい! という、強い意志を持っていました。

・交通の便は暮らしやすさを左右すると思います。高齢になっていくと、なおさらかもしれません。

・余市町は若い人にはいい「まち」かもしれない。高齢者にも優しい街であってもらいたい。住み続けたい、愛せるまちであってほしい。高齢者にもっと目を向けて欲しいという思いはある。

などのお話しがありました。

生徒さんからは、健康の秘訣はなんですか?

不便さはどのように生活に影響を与えますか? などの質問もありました。

生徒の皆さん、最初は緊張されていましたが、懸命にメモをとり、真摯な姿勢でお話しを聞いておりました。