11月も終わりになるにつれ、大分寒さが増してきました今日この頃です。北海道らしいといえばそうですが、暖かい季節が恋しいですね。今月は行事が沢山ありました。中でも今月のメイン行事として、「介護の魅力フェア in よいち」を開催致しました。多くの地域住民の皆さま、中学生や高校生、大学生、そしてご家族の皆さまが参加してくださいました。
(上)地域公開講座は110名の方々にご参加いただきました。
それでは「介護の魅力フェア in よいち」の様子を簡単ですが紹介させて頂きます。
初めに本荘施設長からの開催の挨拶に続き、地域公開講座の開講です。
北海道医療大学大学院 看護福祉研究非常勤講師 石川秀也様による
~「福」も「祉」も”しあわせ”という意味 介護の仕事が教えてくれた事~
石川先生ご自身が特養で施設長をしていたころの利用者や職員とのエピソードを交えながら、介護の仕事のすばらしさを伝えていただきました。施設での利用者同士の恋愛から結婚に至るまでの話は、聞いている私たちも気持ちがあったかくなりました。
学生さんへ向けて、介護福祉士や社会福祉士の仕事にはどうすればその資格が取れるのか、介護職員の1日の仕事の流れやプライベートなどを動画を用いて、わかりやすく説明していただきました。
最後に先生からは、5つのお願いがありました。人間は誰もがかけがえのない大切な存在です。自分と同じように他人を大切に。いつも後悔しないように。社会福祉に関心を持ってください。皆さんの今後に大いに期待します。
そして「福祉の仕事は誇り高い仕事です」と力強い言葉をもらい、講演は終了しました。石川先生ありがとうございました。
午後2時半からは学生職業体験会を行いました。
①介護職員の仕事体験コース
実際に椅子からトイレへの移乗介助、紙パンツを交換する介助を学生に体験してもらいました。そして食事介助の体験場面ではトロミを付けたお茶を学生同士お互いに介助をしあう体験しました。トロミの付け方も緩くつけたものと固くしたものをそれぞれ食べてもらいました。学生さんからは「おいしくない」「飲みにくい」などの感想が聞かれました。また、介護記録はPCの記録ソフトを使っていることを紹介、実際に介護体験したことを記録入力してもらいました。PCの操作は、学生さんの方が慣れていますね。
②職種の仕事を知るコース
スライドや動画を使い、介護職員、相談員、看護師のそれぞれの役割や仕事のやりがいなどを説明しました。相談部門は和泉山相談員、介護部門は成田援助課長、看護部門は阿部副施設長がそれぞれ担当しました。和泉山相談員からは「相談員の仕事は他職種、家族との懸け橋役。やっぱり利用者さんから「楽しくすごせたよ。また来るからね」という声が聴けると嬉しく感じます。また頑張ろうと思えます。」そして成田援助課長からは「その人の為に何ができるかを考え、関わりを持つ中でその人が良く変わっていく姿をそばで感じられたり、感謝されたりすることがこの仕事のやりがいです」と熱く語っていました。
③施設の食事を知るコース(試食と献立説明)
池田管理栄養士と石川栄養士より、栄養士の仕事内容、食形態や献立の説明から行事食の紹介をしました。メインは実際に施設で提供している食事をバイキング形式で試食をしてもらいました。メニューはスパニッシュオムレツ、鮭のチャンチャン焼、鶏団子鍋、ビーフンサラダ、カレーライス、デザートにカットケーキ、おさかなのソフト食(鮭)とゼリー食の鯛です。メニューは結構ボリュームがありますね。学生の皆さんからは「鶏団子汁がおいしい」「ソフト食の鮭は思ったよりもおいしい。見た目も魚っぽい」と様々な感想がありました。
④施設見学と先輩からプレゼンコース
施設見学を行い、今回は従来型とユニット型の違い、入浴の説明を行いました。本館を浅田岬援助員が担当し、施設の歴史やどのようにケアが変わってきたのかを施設を歩きながら、説明をしました。また掲示物の写真などを見ながら、クラブ活動や行事の内容、グループでのレク活動など、学生の皆さんがイメージできるように説明していました。浴室見学では、実際に入浴の機械を動かしながら、入浴時の注意点などを浅田南主任援助員から説明しました。ユニット型ではユニットの個室を見てもらいながら家具を持ち込んでもらっていることや食事は介護職員が盛り付けをしていること、ご飯はユニットで炊いていることなどを説明しました。もちろん登梅川の援助ネコ「ブチコ」の紹介も忘れていません。
参加された学生の皆様からは、「楽しかった、また参加したい。」等のありがたい感想がありました。準備期間から介護の魅力をどう伝えようか、実行委員会を始め、各コースの担当職員で話し合い試行錯誤してきたので、学生の皆さんからの言葉はとてもうれしく感じました。
これからも学生の皆様に、少しでも介護の魅力を理解して頂き、福祉に興味を持ってもらう活動ができたらいいなと考えています。
参加された学生、ご家族の皆様、地域の皆さまありがとうございました。