余市紅志高校2年生との課題研究~最終回~


9月30日から行ってきました、余市紅志高校2年生との課題研究が3月で終了しました。テーマは「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える余市町の福祉のあり方」です。

高校では、課題研究の報告会を行いました。外部者は残念ながら見ることは出来ませんでしたが、生徒さん自身の言葉で今回の半年間をまとめていました。

そして、生徒さん達から「学校内だけでなく、ぜひ地域の皆さんへ発信したい!」との提案で、報告会のスライドと同時にチラシも作成することになり、チラシ作成のお手伝いをしました。このチラシは、白黒となり町内の回覧版に入れてもらえることになりました。

9月から振り返りますと、この半年間、サポーターとして参加したフルーツ・シャトー職員と余市紅志高2年生福祉班で、関連する方々の講話を聴き、取材を行い、一緒に、テーマについて考えてきました。

初日の様子

講話では「余市町に住み続けたい!」と、住み慣れた地域への思いを強く持っている方のお話を聞くことが出来ました。この町に住み、長年積み重ねた家族との思い出・歴史があり、愛着がありました。さらに、人とのつながりがこの町に住み続けたいと強く感じさせていると思いました。皆さんのお話を聴かせて頂き、人生の深さや尊さに触れることができました。

健康であることの大切さ、支えてくれる人や場の存在の大きさ、実際の支え手の気持ちや事情など、直面している方々の生の声を聞くことが出来ました。

KJ法を使って、皆で内容を整理し分析しました。

そして、生徒さんと一緒に振り返りをしたり感想を言い合って共有し、『人との関わり』『健康』『介護サービス』『相談できる場所』が大切だということがわかりました。

実際、余市にもこの大切な4つについて、実践している活動や施設があり、理解を深めるため取材させて頂きました。

講話・取材から分かったことは、地域の方々がこれから高齢になっていく生活の中で、この大切な4つの活動や施設を「知っている」「知らない」は、非常に重要だということです。「知っている」と心がまえも変わってきます。地域の皆さんが少しでも「知っている」という情報を増やすことで、活用につながり「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える余市町」になっていけたら良いと思いました。

余市町食生活改善推進員会さんへの取材

ふまねっとの体験と取材

当法人には、【相談するところ】介護総合相談スペースあったか・余市町地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、【在宅生活を支える介護サービス】デイサービスセンター・ショートステイ・ヘルパーステーション・訪問看護・小規模多機能型居宅介護支援事業所ほっと・ハウスよいち、【暮らすところ】ふるーつの郷・ぬくもりの郷、【生活全般の介護を提供する施設】特養フルーツ・シャトーよいちがあります。

今回の活動を通して、改めて、より多くの人に『フルーツ・シャトーよいち』の存在を知って頂き、地域の方々がこの町にいつまでも住み続けられる安心できる存在でありたいと思いました。

さいごに、令和3年度余市紅志高校2年生の総合的な探求の時間「課題研究Ⅰ」福祉班の活動を理解し、温かく協力して頂きました地域の方々へ感謝申し上げます。講話や取材のときは、急なお願いにも関わらず「とても良い取り組みだね」と賛同頂き、応援してくれました。本当にありがとうございました。そして、余市紅志高2年生の福祉班の4名、とても熱心に講話を聴いたり取材に参加している姿に、介護の魅力を少しでも感じて頂けたのではと、思っています。

そして、令和4年度も余市紅志高校、さらに介護の専門学校とも連携し、介護の魅力を広める活動をすすめていきます。