現在、特養フルーツ・シャトーよいちでは、利用者をかかえない・もちあげない・ひきずらない、介護者の一方的な力で介助しない、いわゆるノーリフトの考え方で介護を変える取り組みを進めています。
当施設で指導してくださっている伊達市の認定理学療法士、島川弘美さんと昨年の9月頃に知り合うことが出来、現在も介護の改善に力を貸して頂いています。
介護業務において、介助を必要とすればするほど相手を抱き上げたり、支えたりする動作はなくてはならないものですが、そのため職員は腰を痛めたり、利用者は抱き上げられる度、特に関節や筋肉が固くなっている利用者の方には動作介助の度に痛みを伴うことが日常的に存在しています。
その負担を極力少なくしたい という考えから、この取組を進めているところです。
まず昨年11月に島川さんに来ていただき、利用者にも職員にとっても「人にやさしい介護」というテーマで研修をしていただきました。
人にやさしい介護とは、福祉用具を使用するということのみではなく、人と人との関係作りから始まります。普通は嫌な人に介助されたくないです。
介護を受ける人にとって、介助する側は嫌な人にならないということも大切なこと。
また、介助の際にはまず相手に説明、顔をみて、目をみて理解していただくこと。これからどんな動作に協力してもらうか、どいう気持ちの準備が大切ということを改めて気づくことが出来ました。
福祉用具を使用した、相手にとっても、介助者にとっても負担の少ない方法を学びました。これはスライディンググローブです。ベットと身体の圧を抜いてくれる優れものです。
ベッド上で自力で体の姿勢を変えることが出来る人は問題ないのですが、ご自分で
姿勢変換が出来ない方には、とても有効です。
ベット上で、楽で居心地のよい姿勢が確保できるんです。
これはスライドシートです。ベット上での身体をずらす動作に活用できるものです。これがあると介助者の少しの力で、移動させることができます。介助者の負担も軽くなります。現在は利用者の方から、「あのすべるやつ持ってきて」と言われるほどに・・
シートやグローブも活用している最中ですが、つい先日5月22日に、島川さんに再度来ていただきました。
今回で研修は実は3回目。今回は移乗動作とリフト試乗等の研修です。
立位の介助の練習です。
リフト試乗では、ハンモック状で活用することが可能ということがわかりました。
驚いたのは、利用者の方の手のむくみが取れてきたこと。これは驚きました。
今回紹介しきれなかったので、これからも取組は更新していきます。