介護の魅力フェア~地域公開講座編~


10月14日、「介護の魅力フェア in よいち」を開催致しました。地域の方々に福祉のことを知ってもらうことや将来の介護人材の確保を目的とし、今回で3回目となります。

地域公開講座には、入居者や入居者家族、地域住民の方、余市町や積丹町職員、民生委員の方々など約120人が参加されました。

一般社団法人北海道総合研究調査会 理事長 五十嵐智嘉子様より、「人口減少時代における共生のまちづくり」と題し、人口減少の進み方について、人口減や雇用減に苦しむ地方自治体の活性化を目ざす地方創生について、共生のまちづくりの事例などを紹介して頂きました。

人口減少の進み方や地方から大都市に人口が移り、地方の人口減少が深刻な状況、そして、今後は「人を呼び込む(仕事や移住など)」・「人を産み育てる(結婚・出産・育児のしやすい環境など)」・「人を支える(地域の連携など)」といったまちづくりが必要であるということを資料を使ってわかりやすく説明して頂きました。

そして、我が余市町についてもお話しがありました。人口は19,320人(平成29年9月末現在)。転出では15~24歳までの世代が多く、転入は25~29歳・60~64歳までが多く見られました。札幌や小樽に移り住む方が多いようです。

このように人口減少が進み、コミュニティや家族機能も低下しているが、様々な生活のリスクは複合化している。これからは個別ではなく、高齢者も障害者も児童も「みんなを取り込んで繋がり、それぞれの力を強め、交わって暮らすことが大切である」ということが強調されました。

また、実際に取り組みをしている「シェア金沢」を紹介。高齢者と学生の住まい、障害児入所施設と一般の方も利用できる温泉施設やバーなど通常店舗もあるコミュニティです。そこで皆が協力しあって生活している様子を紹介頂きました。特に印象深かったのは、高齢者と発達障害のある児童との交流のお話しです。囲碁では負けなしの児童がデイサービスに来ている高齢者との交流を通して、囲碁の真剣勝負となりました。結果、児童は負けてしまいましたが、その後「師匠」と高齢者を慕うようになり、高齢者はその後、子供たちの囲碁の先生をしたというお話しでした。そういった交流できる場所やきっかけがあり、それを生かすということが大切だと思いました。

色々な人が交わって生活するということは、単に人口減少して大変だから協力しあうというだけではなく、それぞれの力を強めることができるから交わる、そんな社会にしていきたいと強く思う内容でした。

 

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