10月14日、余市紅志高等学校2年生との課題研究は3日目に入りました。
課題テーマは「高齢になってもいつまでも住み続けたいと思える福祉の在り方」
先週は、この学びの方向性について、生徒さんと意見を出し合い、町内にお住いのご高齢の方や、高齢者を支援する人などから話を聞かせてもらおう! ということになりました。
その後、早速お話しをして頂けそうな人にフルーツ・シャトー職員が交渉。結果、施設と学校との研究課題の取り組みに賛同してくださり、10月14日は講師第1弾として、外部講師の方に、生徒さんに向けてお話しをして頂きました。
今回は、年齢を重ねていく中で、主にどんなことを大事にして生活しているかのお話しを頂きました。
講師は、余市町食改善推進員会の会長、谷さんと、委員の梶川さんです。食生活改善推進委員のトレードマークとも言えるピンクのTシャツ。なにか行動力を感じる色です。
(全国の食生活改善推進委員会の集まりでは、ピンク一色になるとのことです)
食を通したボランティア活動を30年以上続けてこられ、今も「健康は食事から」というテーマを掲げた「食」にかかわるまちの活動にご尽力されています。
お話しを要約しますと
・今もボランティア活動をしていますが、委員会の高齢化もあり、会員も少なくなってきています。後継ぎがいない。それが悩みの一つです。
・年齢を重ねると出来ていたことが徐々にできなくなってきます。体の動きがかわってきて、スピードも遅くなります。だれかの手が必要な時もあります。
・3年前に大けがをした後から、近くの買い物も簡単には出来なくなりました。入院していた時期もありますが、「人との繋がり」を大事にして、病院の職員さんには積極的に話かけました。
・7か月入院しましたが、住み慣れた余市に、自宅になんとか戻りたい! という、強い意志を持っていました。
・交通の便は暮らしやすさを左右すると思います。高齢になっていくと、なおさらかもしれません。
・余市町は若い人にはいい「まち」かもしれない。高齢者にも優しい街であってもらいたい。住み続けたい、愛せるまちであってほしい。高齢者にもっと目を向けて欲しいという思いはある。
などのお話しがありました。
生徒さんからは、健康の秘訣はなんですか?
不便さはどのように生活に影響を与えますか? などの質問もありました。
生徒の皆さん、最初は緊張されていましたが、懸命にメモをとり、真摯な姿勢でお話しを聞いておりました。