『家族とともに学ぶ会』~フィリピンを知る~


『家族とともに学ぶ会』を11月26日 13時から14時30分まで行いました。

特養・グループホームの入居者家族50人に参加頂きました。
昨年度から家族会の企画で『家族とともに学ぶ会』を始め、2回目となる今回は「フィリピンについて」
当法人にはフィリピンの職員が10名、援助員として勤務しております。

始めに本荘施設長から、「全国的な人口減少で、日本人のみで自国の高齢者福祉の現場は支えきれない、12年前に武藤ビクトリアさんがここで働いてくれることになったことが始まり。武藤さんの優しい人柄と、家族・身内・近所との関係を大事にするフィリピンの国民性に法人理事長が目をつけ、こうして仲間が増えた。今はフルーツ・シャトーの欠かせない力となっている。
しかし、今までご家族と接する機会、フィリピンを知っていただく機会を持っていなかったことから企画した。この機会に、ご家族と当施設のフィリピンの仲間との距離を縮めたい。」という、会の意図の説明がありました。

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そして、ここからの司会は武藤ビクトリア援助員です。

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武藤援助員は、施設で働いて12年目。現在の所属は特別養護老人ホーム 沢町・入舟町ユニットです。実は武藤さんの娘さんも当施設の援助員として活躍し親子で働いています。

本日の内容は

○フィリピンの国と文化などについて      松野恵莉香さん

○フィリピンの施設と日本の施設の違いなど   松野美耶さん

○フィリピンの家族・高齢者のこと       松野美保さん 

○フィリピンから見た生活の大変さなどについて 松野貴央さん

最後に、ビコ をみなさんに試食していただきながら懇談したいと、司会の武藤ビクトリア援助員から説明をさせていただきました。

アシスタントの山崎ハニービー援助員(フラワー)、小鹿マイリン援助員(フラワー)、ララメイ援助員(フルーツ)、ジャンファー援助員(ツリー)から自己紹介をさせていただきました。この日、パメラ援助員(沢町・入舟町)は残念ながら風邪でお休みしましたが、全員で10名です。

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早速パワーポイントを使用しながら松野さん姉弟4人からの説明です。
松野さん達は、日本国籍を持つ4人姉弟で約2年半ほど前に日本に来て、一緒に暮らしています。

松野恵莉香援助員(グループホーム勤務)から「フィリピンの国と文化について」説明。フィリピンの素晴らしいビーチや山などの自然や地形、食べ物、年中暖かい気候、言語などを紹介。
フィリピンの人口は日本よりも少ないですが、子供や若者が多く高齢者が少ないのが現状です。日本とは逆です。
そして、賃金が低いことから多くの人が外国へ働きに行きます。英語が使えないと働く先も少なくなることからも、幼い頃から家庭や学校では英語を教えられ、英語で会話できる人が多いとの説明がありました。また、経済的な事情からよほどの重症でなければ病院に行く習慣もないとのことです。
恵莉香さんからは、風邪をひいたときに「病院に行った方がよい」と言われましたが、家で寝ていれば治るのになあ・・と 思ったとの感想がありました。これも習慣の違いですね。

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松野美耶援助員(美園町・黒川町ユニット)からは、「フィリピンの施設と日本の施設の違いについて」、動画を用いながら説明してくれました。フィリピンの高齢者施設の数は日本に比べるとはるかに少なく、高齢者の生活保障において国からの支援も脆弱。
主に低所得者と富豪者が住む施設を説明。動画で紹介された低所得者の施設では本来100人定員ですが、入居者があふれ250人となり、正規スタッフは5人という過酷な環境で生活している現状もあるということです。

動画はタガログ語でしたが、美耶さんが訳しながらわかり易い説明をしてくれました。

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松野美保援助員(登町・梅川町ユニット)からは、「フィリピンの家族・高齢者のこと」。フィリピンの家族の絆はとても強く、外国にいって共に暮らせない分、育ててくれた親に必死に送金をすることが多いそうです。クロスファミリータイス(密な家族関係)が典型的な性質であると説明がありました。
そして大家族で暮らすことが、フィリピンの特性でもあることがわかりました。

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松野貴央援助員(港・大川町ユニット)からは、「フィリピンからみた日本の生活の大変さなどについて」。日本に来たときに自分を受け入れてもらえるかととても心配していたことや言葉の壁など、苦労したことや大変なことなど率直な感想を話してもらいました。
沢山の苦労があったことを話してくれました。

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4人の報告が終わり、武藤援助員から「自分たちのフィリピンにいる家族は遠く離れていますが、家族を大切にするように日本の高齢者の役に立ちたいと思っています。これからも私たちを温かく見守ってください。」と力強くお話しをしました。

ご家族から感想として「遠い南国から日本まで来て大変だと思いますが、頑張ってくださいね。感謝しています」との言葉を頂き、会場から多くの拍手を頂きました。

その後、皆さんでフィリピンのおもち「ビコ」を試食しました。

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「ビコ」は、もち米・ココナッツミルク・三温糖で作るフィリピンのスイーツです。
料理が得意である松野貴央さんが主となって、キッチンシャトー(施設内併設の調理実習室)で作ってくれました。

午前10時に、もち米を炊くところから全て貴央さんが対応しました。

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ご家族の皆さんとビコを試食しながら、たくさんお話しすることができました。

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参加したご家族から「とてもおもしろい企画だったよ」「フィリピンのこと、あまり知らなかったから勉強になりました」との声を頂きました。

ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。

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