積丹町夏季認知症セミナーを開催しました。


7月17日・18日   (以下は17日の分)

積丹町夏季認知症セミナーを積丹町総合文化センターで開催しました。地域住民の方、積丹町職員、社会福祉協議会の方などの参加がありました。

積丹町に地域密着型特別養護老人ホーム ゆうるりを開設した記念、そして積丹町町制施行60周年記念として、このセミナーを開催しました。

開催地挨拶として積丹町長 松井秀紀様からご挨拶を頂戴しました。

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講演1として、長野県の高齢者総合福祉施設アザレアンさなだの常務理事・総合施設長の 宮島 渡様から、「自治会主導の地域作り~新田の風の挑戦」と題し、地域のみんなで認知症の方や高齢者を支えあう活動事例について紹介されました。

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特に、自治会の方々と、安心して老いを迎えられる地域をどう作るかというテーマについて話合いを重ねたこと、大規模な施設を作るのではなく、在宅をささえる小規模な施設を作ったことなどの取り組みについての内容でした。

宮島様からは「認知症はもはやだれでもなり得る病気であり、なったときに住みやすい地域を今からつくっていくことが大事」というお話がありました。

 

 

講演2として、

社会福祉法人サンの理事、特定非営利活動法人 生活介護ネットワーク代表、の西村美智代様から若年性認知症の人や家族のための取組みとこれからの課題についてお話を頂戴しました。

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若年性認知症とは中年期~壮年期(18歳~64歳まで)に罹患する認知症の状態と診断されるもので、アルツハイマー病、脳血管障害、ピック病などの前頭側頭型脳変性症、レビー小体変性症、脳外傷やそのほかの疾患によるものの順に多いとされています。

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課題特性として

1.人生過程が中断される。行き場と所属がないため、生き方を見失いや

すい。2.経済的にも、家庭も破綻の危機がある。 3.喪失への自覚が明確

で、それは長く継続する。4.残存能力が高く、働く意欲が大きい。

5.活動と交流支援があれば円満な人格が保たれる。

 

があげられました。特に5について焦点を当てて、家族同士の付き合い

・地域への紹介、呼びかけ、交流を増やす ・活動と交流支援があれば円満な人格が保たれる ・地域の事業所への参加・町内、地域、行政窓口との積極的交流 ⇒成果物の販売と営業(理解が深まり販売場所が広がっている)

 

という取り組みの実例紹介がありました。

 

 

 

シンポジウムでは、ファシリテーターとして、東京の福祉サービス第3者評価機関のNPO法人 メイアイヘルプユー 新津ふみ子代表、シンポジストとして上記講師2名の方々に加え、余市グループホーム協議会会長の橋本会長、積丹町地域包括支援センターの山崎保健師と、地域における認知症ケアの充実を目指して というテーマを進めました。

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橋本会長からは余市グループホーム協議会の活動内容として認知症を知ること、グループホーム間で取り組みの共有、推進を図ることが重要とのお話でした。

 

山崎保健師からは、積丹町の高齢化と予防活動も紹介されました。婦人会の高齢者見守り活動、高齢者ボランティア活動、めだかの会という個別の支援方法を検討する会などの紹介がありました。

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認知症ケアをどのように進めるべきかという点においては、積極的にそれぞれの立場から認知症のことを広め、今後どうしていくかを全体で考えていくことが重要というシンポジウムとなりました。

 

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